原作:デイモン・ラニアン
ある日、洒落者キティはヨーロッパのある小さな国の大物政治家から国王の暗殺を依頼される。この国王のことを国民はいなくなって欲しいと願っているので、その望みをかなえたい、というのだ。理由はともかく、大金になる仕事ではある。暗殺実行のための安全面の保障や、そこに至るまでの補助の確認が取れるとキティはその仕事を引き受けることにする。そして2人の仲間、チーズケーキ・イジーとジョー・ジョーを連れてキティは海を渡る。旅を続け、ようやく目的の国にたどり着いた一行は、早速作戦の実行に取り掛かる。国王の住む城に潜入した彼らは、やすやすと国王の寝室の前にまでたどり着く。そして入り口を守る守衛を気絶させ、いよいよ国王の寝室へと彼らは入っていく。だが、ドアを開けた彼らの目に映った人物は彼らの予想もしなかった人物だった・・・
『紳士の皆さん、陛下に乾杯!』はラニアンが1931年に発表した同名小説が原作です。「ブロードウェイ版O・ヘンリー」と称されるラニアンだけに、小説の舞台のほとんどはニューヨークのブロードウェイ界隈での出来事になっています。しかし、この『陛下に乾杯!』は、冒頭こそニューヨークですが、物語の主要な舞台はヨーロッパ、という珍しいパターンになっています。それだけに他のラニアン作品とはまた違った趣きのキャラクターが登場します。陰謀渦巻く小国の中を3人のギャングが飛び込んでいく様は痛快な印象を与えてくれます。
洒落者キティ
フィラデルフィアを縄張りにする有名ギャング
チーズケーキ・イジー
キティの仲間。チーズケーキが好物
ジョー・ジョー
獰猛で有名な、背の高い殺し屋
国王
欧州某国の王
ミス・ピーボディ
国王に仕えるイギリス人
サロ伯爵
某国の政党党首。背が低いキザ男
弁護士
悪徳弁護士
タープ男爵
サロ伯爵の手先。伯爵と同じような格好をしている
運転手
男爵の部下。人相が悪い
守衛
国王の部屋を守る大男
